こんにちは、うとうとさらです。ご無沙汰しております!
先月は「整える月間」と勝手に銘打って珍しくブログの記事整理をしたり、家計の見直しや食生活の改善などに励んでおりました・・・!
そうそう、妊娠したわけでもないのになぜだかむくむくと巣作り本能が働いてせっせと家じゅうの収納の見直しをしてみたり(笑)
そして固定費の見直し(特に医療保険)と投資の勉強をするために数冊本を読んだりしていたら、元来の読書好きが再発してずっと気になっていた本を入手してしまいました!
朱野帰子さんの『対岸の家事』です。
子供を持つ親なら共感間違いなし!専業主婦(夫)もワーママも、子育てがひと段落した方も、全世代のママ(パパも)におすすめしたい一冊です。
「対岸の家事」著者:朱野帰子さん
著者の朱野帰子さんは、吉高由里子主演でドラマ化された『わたし、定時で帰ります。』の著者でもあります。
お仕事系を描く作家さんならではの視点で、「家事」を「もうひとつの長時間労働」として捉えています。
ちなみに、「あさイチ」(NHK)でも紹介されて大反響だったようです。私は確かツイッターのトレンドか何かで話題になっていて本作に興味を持ちました。
「対岸の家事」文庫本 あらすじ
文庫版の表紙イラストが可愛すぎ!読んでいくうちにこの絵の意味が段々と分かってハッとしました。
「対岸の家事」のあらすじはこんな感じです。
家族のために「家事をすること」を仕事に選んだ、専業主婦の詩穂。
娘とたった2人だけの、途方もなく繰り返される毎日。幸せなはずなのに、自分の選択が正しかったのか迷う彼女のまわりには、性別や立場が違っても、同じく現実に苦しむ人たちがいた。
二児を抱え、自分に熱があっても休めない多忙なワーキングマザー。
医者の夫との間に子どもができず、姑や患者にプレッシャーをかけられる主婦。
外資系企業で働く妻の代わりに、2年間の育休をとり、1歳の娘を育てるエリート公務員。
誰にも頼れず、いつしか限界を迎える彼らに、詩穂は優しく寄り添い、自分にできることを考え始める――。
手を抜いたっていい。休んだっていい。でも、誰もが考えなければいけないこと。
『わたし、定時で帰ります。』の著者が描く、もう1つの長時間労働。
終わりのない「仕事」と戦う人たちをめぐる、優しさと元気にあふれた傑作長編!
引用:講談社HPより
専業主婦が主人公なのですが、ワーママ目線・育休中のパパ目線など多角的に「家事と育児の両立」に悩む姿がリアルに描かれていてうなずきまくりです。
「対岸の家事」文庫本 感想
ここからはなるべくネタバレにはならないように気を付けながら個人的な感想を書いていきますが、まっさらな気持ちで読みたい方は飛ばしてください(笑)
娘ちゃんが同じ2歳児で共感
主人公である専業主婦の詩穂は「2歳の娘」の母、ちょうどうちの娘と同じ歳なので子育てのちょっとした描写もリアルで現実味が増しました。傍からみたら?2歳児ってまだまだ赤ちゃんで可愛いな~と思ったり。(私は娘のイヤイヤにすぐキャパオーバーしてイライラしてしまうので・・・)
子供と向き合う毎日に時々に辛くなるけど、それはみんな同じなんだなと安心しました。
みんな、ギリギリのラインで育児してるんだなって。
主人公の夫の言葉が印象的
詳しい経緯は割愛しますが、主人公の夫が七夕飾りの短冊に書いた願い事がとても印象的でした。
娘が、毎日お腹いっぱい食べて、可愛い服を着て、あったかい布団で寝て、病気にもならず、傷一つつかずに、悲しい思いもせず、無事に育ちますように
引用:256Pより
子供を持つ親が願うことは、子供が毎日無事に過ごして幸せであってほしいということ。うんうん。そのために、毎日仕事や家事を頑張っているんだよね。
個人的には凄く刺さった。いい言葉だな~と思いました。
ワーママのリアルが詰まっている
主人公の隣人に35歳で3歳と6ヶ月の子供を持つ仕事が超出来るワーママが登場するのですが、このワーママの生活がめちゃリアルで・・・
なんかもう、泣きそうになりました。保活や保育園の送迎や仕事と家事の両立など、ワーママなら一度はぶち当たるであろう壁の数々を網羅しているというか・・・
うん。やっぱり日本はママが働きにくい社会なのだなと実感しました。
ワーママが「無理ゲー」とつぶやいて絶望する様はわかりみが凄い。
育休パパの登場
官僚のエリート公務員が妻に代わって2年間の育休を取っている部分も興味深かったです。東大卒でどんなに仕事ができる人でも赤子との缶詰生活では疲弊します。。。
毎日同じことの繰り返しが辛いのも同じなんですね。
家庭環境が違うと育児に対する考え方も変わるのだな~と面白かったです。
結構クセのある人柄なのですが・・・さてどうなる。
「対岸の家事」の口コミ
主な口コミはこんな感じでした。
- みんなそれぞれ違っていても大丈夫と思え、気持ちが楽になりました!(20代女性)
- いいですね、結末が。主人公の日常を大切に歩む姿勢が好きです。(30代女性)
- こんなに色々な立場から入れるにはなかなか出会えません。
- 読み終えて、なんだかすっきりしました。(40代女性)
- 世の中の男性がもっと読むべき本だと思う。私は読めてよかった!(50代男性)
引用:講談社HPより
ギスギスした女の戦いではないので、読んでいて疲れない。これはぜひドラマ化してほしいなぁ。
まとめ
「対岸の家事」は家事と育児をひたすら繰り返す毎日に悩んでいる人、仕事と家庭の両立に苦しんでいる人に特に読んでもらいたい一冊です。
子供のいる人もいない人も老若男女問わず、現代のママの悩みをぜひ知ってもらいたい!
読みやすい文章なのですぐ読めちゃいます。
私はハマりすぎて、主人公はリアルにどこかで生きているのかなと考えてしまったり、数日間この世界から抜け出せませんでした(笑)
何度も言うけど・・・文庫版は表紙もかわいいから好き☆
本日も、最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。
▼疲れた心にはこの本も効く!
▼2歳児のリアル